■築30年を超えるマンションは老朽化した給排水管事故が多くなっている?!
特に1980年代以降に大量供給されたマンションが築30年を超え、老朽化した給排水管が絡む事故が多くなっているようです。水ぬれ関連の保険金の支払いが増えており、その金額は毎年200億円を超えているようなので、ビックリです。老朽化した給排水管修理は保険の対象外となっていますが、水ぬれで生じた損害に対する賠償責任特約の支払いが増えているようです。このような事故が多発している為、保険料の値上げは繰り返され、結果、管理費の上昇、個人所有者の支払いが増えるといった、負のスパイラルに陥っているマンションも多いようです。
最も有効なのは早めに老朽化対策を施し、事故そのものを減らすことのようです。例えば、日新火災海上保険は15年から「マンション管理士による診断結果に応じての割引」をPRし、高評価を受けると平均20~30%保険料を引き下げる商品を発売し、契約数を増やしているようです。
その他、三井住友海上火災は「事故率および管理状況(修繕実施など)に応じての割引」、東京海上日動火災では「事故率およびメンテ(給排水管更新)に応じての割引」、損害保険ジャパン日本興亜では「事故率に応じて割引、紛争時は組合の弁護士費を保証する」という事をPRして他の保険会社との差別化を図られているようです。